クラシア

COLUMN

【 工務店さん不動産会社さんとともに住宅業界を盛り上げる 】その285

2021.3.9

工務店支援

工務店さんの新たなビジネスモデルを考える ★その59
長生きできる家を考える ★その3
長生きする・・・いろいろな側面があると思います。
生きているということですので、亡くならないようにすることですが、
最近多発している自然災害対策は重要です。
先ずは地震で家が倒壊しないようにすること、地震で亡くならない家にすることです。
建築基準法は人命を守るための最低限の基準ですから、それ以上にする方が安心です。
耐震等級でいえば、建築基準法は【 耐震等級1 】です。
阪神淡路大震災クラスでも倒壊や崩壊しないレベルのことです。
その上の【 耐震等級2 】は、耐震等級1の1.25倍の地震に耐えられる設定で、長期優良住宅では、耐震等級2以上が求められます。
災害時の避難場所になる学校等の公共施設は耐震等級2以上は必須で、今後は住宅でもこれがスタンダードに変わってくると思います。
更にその上の【 耐震等級3 】は、耐震等級1の1.5倍の地震に耐えられるレベルで、警察署や消防署はその多くが耐震等級3となっています。
私のおススメは耐震等級2以上にして、尚且つ、制震装置を併用することです。
中でも【 油圧ダンパー 】です。
油圧ダンパーは揺れが小さいときから、その効力を発揮するので、家が壊れることを最小限にとどめることができます。
ポイントは揺れが小さい時から効き始めるということです。
これに対して、ゴムダンパーは、揺れが大きくならないと効き始めないので、それまでに家が壊れ始めてしまっています。
残念ながら、制震装置はゴム系が多く使われていますので、改善しなければならない重要ポイントです。
制震装置を提案するとき、ゴム系と油圧系との違いをもう一度確認してから、お客様に提案頂きたいと切に願うばかりです。