コラム COLUMN
【 工務店さん不動産会社さんとともに住宅業界を盛り上げる 】その745
2022.6.13
DX化はやるべきことをやってから。
現場に行く回数を減らすために、DX化を推進する。
必要なことですが、
DX化を急ぐあまり、品質管理がおざなりになっています。
とある現場での出来事ですが、
通気層の通気ルートが確保されていない、
大工さんに確認すると、
監督から指示を受けていないとのこと。
通気ルート確保のための通気胴縁の施工方法が共有されていない、
標準施工マニュアルを作ったにもかかわらず、
それが職人さんに共有されていない。
そもそも論、何のための通気層なのか、
その重要性が共有されていない、
外壁を貼るための下地の方が大切ということ、
下地を優先するあまり、通気ルートが確保されなくなっている。
通気胴縁の施工方法はそれほど難しくないはず、
納まり上、通気ルートが確保できないのであれば、
監督に相談をして、施工前に対処するのが当たり前、
それが出来ていないから、今回の問題となる。
設計時の検討でも、入隅、出隅、サッシの納まり、
これを検討すれば、設計時に通気ルートが確保できないことは分かる。
検討しない、共有が無い、指示が無い、相談しない、
ヒューマンエラーでもなく、
DX化なんてとんでもない話しで、
単に、やるべきことをやっていないだけ。
DX化の前に、やるべきことをきちんとやってから、
取り組むべきですね。