コラム COLUMN
【 工務店さん不動産会社さんとともに住宅業界を盛り上げる 】その31
2020.6.27
保育園を木造で創る★3。
鉄筋コンクリート造、鉄骨造は確かに良いのですが、事業系建物の場合、コストが気になるところです。
木造と比較して建物が重くなるので基礎が大きくなりコストがかかる。
建物そのものの自重、地震荷重、台風時の風荷重などに影響してきます。
雪国は積雪荷重もそうですね。
基礎が小さくなれば、地盤改良 なども不要になったり、少なくなったりとメリットが大きくなってきます。
保育園で地盤調査を行ったところ、鋼管杭での改良が必要で1000万円かかると言われ、
地盤調査報告書 を見ると、データは良い数字が出ているのに、おかしい・・・
セカンドオピニオン を入れてみるものの結果は変わらず・・・
でも腑に落ちず、自身で 平板載荷試験 を手配して再々調査・・・
結果的に地盤改良不要を設計者として自ら判断し、改良を行わないことに。
地盤調査会社 の判定に不服なので 地盤保証 はつきませんが、鋼管杭費用を1000万円浮かすことが出来ることに・・・
既に4年が経過していますが、不同沈下など全く問題は起きていません・・・安心。
コスト重視なのか安心重視なのか判断が難しいところですが、過剰な安心重視設計もどうかと・・・
設計者としての構造的判断も重要です。