クラシア

COLUMN

【 工務店さん不動産会社さんとともに住宅業界を盛り上げる 】その526

2021.11.6

工務店支援

図面に記載が無いと忘れ去られる。
結果、品質の低下を招き、最悪、違法建築物となる可能性があります。
住宅の図面を見ると、肝心なことが記載されていないこと、
見かけることがあります。
記載されていない理由はいくつかあると思いますが、
・記載する必要性を認識していない
・よく分からないから記載しない
ということが考えられます。
必要性を認識していないのは、勉強不足にほかなりません。
建築物の設計図書とはどういうものなのか、
合法的に建築するために、品質を確保するために、
設計図書に明記して施工するわけですが、
これが抜けていることになります。
そして、よく分からないから記載しないケースも、
勉強不足であり、その必要性を認識していないことでもあります。
住宅系の設計図書はビル建築と比較して、
情報量が極度に少ないことが多いと思いますが、
これは、歴史的な慣例なのか、現場にお任せ、職人さんにお任せ的なことかもしれません。
分からないから記載しないということは、リアルに多いと思いますし、
何故分からないのかを紐解くと、
CADの弊害であるコピペであったり、
何となくの図面でも、現場が納めてくれるというおごりだったり、
現場が納めてくれるもんだから、設計担当者にフィードバックが来ないため、
いつまでたっても、分からないままが続いているということです。
分からないことを解決するためには、
現場で納まりをチェックして、それをスケッチすることが近道だと思います。
必ず自分で手書きでスケッチすることです。
おそらく、住宅系では、これが少ないから、ずっと、分からないが続くんだと思います。
そのうち、誰も触れなくなるので、忘れ去られ、
問題を抱える現場が増え続けることにつながります。
最悪なのは、このことに誰も気づかないということです。
設計図書の記載内容が十分なのか、再チェックが重要だと思われます。
十分であり、丁寧な記載内容であれば、
合法的、高品質、そして、質疑も無くなり、作業の手戻り、手直しも無くなります。
当たり前のことなんですが・・・、
ビル建築ではずっと前から当たり前のこと。