コラム COLUMN
【 工務店さん不動産会社さんとともに住宅業界を盛り上げる 】その528
2021.11.8
既存住宅の流通促進を阻害しているもの★その2
標準化、規格化されていない住宅が多いことが考えられます。
注文住宅の場合がいちばん当てはまると思いますが、
どの住宅も性能、仕様、デザインなどがオンリーワンであり、
ほぼ、どの住宅も違うものであること。
注文住宅なので、そうなるのですが、
そのすべてを建築主の好みで決めるため、
建築主以外の人の好みとは異なるということがあげられます。
当たり前である注文住宅の作りこみですが、
これが既存住宅の流通促進を阻害していることにもつながっているとも考えられます。
自動車の場合、同じ車種を多数の人が購入し、その車種が好みである人も多いので中古自動車の流通は活発に行われるということにもなっています。
工業化製品だからできるとも言えますが・・・。
この考え方を住宅に当てはめると、
住宅の規格や仕様、デザインが決まっていて、
オプションとしての設備などの違いがあるだけ、
間取りも普遍的な作りになっている、
住宅ごとの違いは、築年数やグレード、オプション仕様など、
比較しやすいことが前提です。
考え方として、土地と建物の評価を別々にして、
建物だけの比較評価とするなど、判断基準、比較要素などが明確であれば、
建物の値付けがしやすくなり、価格の妥当性も判断できる。
今の建物評価基準は統一されたものが何もないので、
ここの整備と浸透も重要だと思います。