クラシア

COLUMN

【 工務店さん不動産会社さんとともに住宅業界を盛り上げる 】その529

2021.11.9

工務店支援

既存住宅の流通促進を阻害しているもの★その3
万人受けする間取り・デザインだと価値を下げにくい。
という考え方があります。
マンションでは、田の字プランがほとんどだと思いますが、
玄関入って、廊下があって、その先にLDKがある、
廊下の両脇には、居室や、水回りがあるという、典型的な間取りです。
マンションは窓の位置、玄関の位置に制約があるため、
こういった間取りにならざるを得ない、
これが最も有効な専有面積の確保の仕方、
他の住戸との兼ね合いで、これが最も効率的、
ということも言えると思います。
マンションと戸建てを比較すると、
戸建ては完全にフリープランで、どんな配置でもOKな訳です。
そうなると、建築主の意向で、好み通りにプランニングを行い、
他の人には好まれないプランにもなりがちになります。
注文住宅で、この傾向が強く、
分譲住宅では万人受けプランが多いと思います。
作り手の意向で、作ってから売る訳ですから、
どうしてもそうせざるを得ない事情もある訳です。
こう考えると、現状では、分譲住宅の方が、
既存住宅の流通には適しているかと思われがちですが、
また、ここにも課題を秘めているところがあったりします。
続きは、明日。